2013/05/06

年のとりかた

昼過ぎまで、寝たり起きたりしていたら
一日がおわってしまいそうだったから、外房まででかけた。

千葉のやまあいは、緑がまぶしくて、バイクだと風がすこしつめたかった。
外房の御宿という町に2時間ほどでついた。うみがきれい。

おそい昼ごはんは、なかなかお店がみつからなくて
ようやく木の看板、定食屋の案内をみつけた。
いかにも普通の民家、お宅訪問のような気分で足を踏みいれてみると
ただのダイニングルームだけど、メニューがぶら下がっているからには定食屋なのだろう。

「ごめんください」と声をかけると、70過ぎのおばあさんが出てきた。
いそいでるわけでもないから、ゆっくりご飯をいただいた。
畑で取れる野菜で定食屋、1年前に始めるといって聞かなかったご主人は80歳らしい。

おばあちゃんと話をしながらご飯を食べていると
「おじいちゃんも、若い人と話をするのが好きだから」といってつれて来て
三・四十分ほど昔話を聞かせてくれた。

昔は料理人で横浜にもいたらしい。
いまでも、自転車で千葉一周、アルプスに山登りにいったりするらしい。
僕が出かける頃には、庭で自転車を整備していた。
やさしい黄緑をしたイタリアの自転車は、30年前のものだという。

「好きなこと、すればいいんだよ」という、おじいさん。
おばあちゃんは苦労しただろうけれど、いい年のとりかたをしていると思う。

80歳ってことは50年前に30歳だったわけで1963年?
こういうところにくると、すこし未来の見え方がかわってくる。


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